雪だるまとアイスクリーム

冬になるとゲレンデに行く!これが毎年の過ごし方になっていた。
バス貸し切りのツアーに男女6人くらいのグループで一緒に参加することになった。
みかんやおやつを持っていってバスの中で分け合ったりして、修学旅行気分で楽しかった。
ゲレンデについてから、まずは2本ほど滑ってから早々に食堂で集合し、ビールで乾杯する。

ゲレンデの食堂にあるものは全部、ものすごく美味しく感じるので不思議だ。
その日はかなり吹雪いていて、雪のコンディションは最高だったが、猛烈に横の風が吹くので休み休み滑らないとしんどい。
何本か滑ったあとに昼食はカレーを食べる。
体を動かしたあとに一緒に食事をするだけで、もう何年もつるんでいるグループのように仲良くなっていた。
午後からは風が止んだが、ビールにカレーでお腹一杯の一同は雪遊びエリアで休むことにした。
ゲレンデの隅っこに積もった雪で雪だるまを作る。
男2、女1で一つのグループにして、2つのグループで雪だるまのクオリティを競い合う。
落ちている枝や葉を使って顔のデコレーションも施す。
みんな20代なのに、子どもみたいに雪まみれになりながら雪だるまを作る。
私が顔のデコレーションを作っている間に、黙々と一人で隅の方で作業している男がいた。
私が気になっていた人で、なんだか掴めないキャラクターなのだ。
顔の作業ができて完成!するとその人が私に「はい。」と何かを渡してきた。
それは雪で作られたアイスクリームだった。
ソフトクリームが巻かれているようになっていて、これを見せるために作業していたらしい。
雪だるまにアイスクリームを持たせて、みんなで記念写真を撮る。
なんだかほんわかして楽しい時間だった。
後からその写真を見ると、みんな自然な笑顔で楽しんでいるのが分かる。
冬の素敵な思い出だ。

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